| 榊 龍之介(さかき りゅうのすけ) 「虎春は 何処にいる?」
本作の男主人公。
“龍神”と恐れられた雲耀使い
“榊 辰子”を母に持ち、“雲耀の後継者”
として “雲耀【疾風】”を受け継いだ。
幼い頃に母親が敗れる光景を目の当たりにした
ショックとその際に虎春が残した一言が
追い討ちとなって心を病んでしまう。
その雰囲気は常に剣呑でありながら
どこか空ろな一面を持っている。 | | 遠山 桜(とおやま さくら) 「失礼だよ!」 本作の女主人公。
近隣の剣道道場では“跳ね馬サクラ”と恐れられている短剣道の使い手。
何故か現在は普通の剣道道場に通っている様子。
基本的に人当たりはやわらかいが、反面プライドは高く、負けず嫌い。
戦闘スタイルは異名の由来になった“跳ね馬”と呼ばれる足さばきが特徴的。
級友の玲子、ミーコの二人とは特に仲が良い。 |
| 北河 和巳(きたがわ かずみ) 「やれやれですね」
幼い頃、辰子に引き取られ、龍之介の兄同然に育てられる。
天才的な剣の才能を持ち、十四になる頃には“オロチ”の二つ名で畏怖されていた。
辰子には育ての母としての恩と剣士としての尊敬、そして異性としての仄かな感情を抱いていたようだ。
龍之介を溺愛しているが、八年前の事件以来、変わってしまった龍之介に対して後悔と責任、何もしてやれない歯がゆさを感じている。
コントラバスケースに鳴神を打倒するべく考案した秘策“雲耀破り”の根幹であり字の由来でもある三つもの中結いを持つ超長竹刀“オロチ”を入れ、持ち歩く。
| | 猪口 安吾(いのぐち あんご) 「沼田場ってなんのことか知ってるかい?」
桜の通う道場の師範。
やや若く見るが既に五十過ぎである。 にこやかな表情の中に時折、鋭い眼光が見え隠れする。
柳生新陰流の手練れだが、普段道場で教えているのはごく一般的な剣道である。
道場は休日には近所の子どもたちが通ってきて、そこそこ賑わっているらしい。
若い頃は“沼田場の猪口”と恐れられた“十一番”の“番号持ち”で、現在は「ちょっとした事情があって」空位になっている“六番”も兼任している。
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| 鳴神 虎春(なるかみ こはる) 「もっと 強くなりなさいね」
“雷神”と称えられた雲耀使い“鳴神 寅”の娘。 彼女もまた“雲耀の後継者”であり、“二番”の“番号持ち”。
金髪のショートボブと紅い目が特徴的な、日本人とはかけ離れた外見を持ち、物腰は丁寧。
しかしながら欲望に忠実な性格をしており、欲しいものは必ず手に入れるタイプ。
強さのみが絶対的な価値観であり、弱者に対して全く容赦が無い。
とある理由で戦闘時は常に複数の武器のストックを携帯せねばならず、これには少々頭を悩ましているようである。 | | 藤林 祥乃(ふじばやし ゆきの) 「私…経済的な忍者ですので…」 燕尾服に身を包んだ男装の麗人。 鳴神の従者。
その特異な戦闘スタイルから“飛びユキノ”と異名を持つ。
偵察、監視に適しているというのもあるが実は高いところが好きで、電線を伝って電柱から電柱を移動する。
驚異的な視力、嗅覚、優れた聴力を持つ。
虎春に伴われ海外にいたが、行方をくらませた龍之介の捜索を命じられて帰国、現在は監視を続けている。
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| 佐東 鯨(さとう くじら) 「痴れ者が!」
特殊警棒を常時右袖に隠し持つ、新しく“九番”の番号持ちとなった少女。 祥乃を姉のように慕っており、彼女に負けず劣らずの高い所好き、そこで文庫本を読むのをささやかな楽しみにしている。合気剣の使い手。
| | 面木 乱歩(つらき らんぽ) 「人生今を楽しみなさいよ」 学帽と黒外套が特徴的、新しく“十番”の番号持ちとなった。鯨に好意を持っているがアプローチは悉く受け流された後、もれなく地面に叩きつけられているらしい。“リミットカット”と呼ばれる特異体質の持ち主。
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| 玲子(れいこ) 「あー トキメキ足りてねーよ」
桜、ミーコの親友。
基本的にはアグレッシブな性格をしているが、恋愛に対しては臆病な上、異性に対しての理想が高すぎるせいか男性と付き合った経験が無い。
本人はそれをひどく気にしている様子。
桜の恋愛を世話したがるのは、自分の恋愛の世話をしてほしいという裏返しでもあるのだが、桜は鈍いのでそんなことには全く気付いていない。
ミーコのスカートの無防備さがいつも気になる。
昔、新体操をやっていたらしい。 | | 美子(みこ) 「玲子ちゃんは自分の心配したほうが…」 桜、玲子の親友。
インドア派で物静か。趣味は読書。そのせいか語学が堪能なようである。
二人に会うまでは引っ込み思案な性格で、今も少し自信なさそうにしゃべる。
“ミーコ”は桜と玲子が付けたニックネーム。
自分とタイプの違う二人に少なからず尊敬と憧れがあり、髪の両サイドにリボンを付けているのは桜を真似ているのだが、恥ずかしいので本人には内緒にしている。
普段は気をつけているのだが、二人といるとつい気が緩むのかスカートへの警戒が極端に薄れるようである。
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| 雑賀(さいか) 「心配すんなって!」
草壁の幼馴染。
中学時代は剣道で全国大会出場を決めたこともあったらしく、自信家。
高校に入ってからはブラブラとしていたが、草壁の強い勧めで猪口道場を見学に来た。
毎朝セットが大変な髪は自分で染めている。
| | 草壁(くさかべ) 「雑賀ァ!!」 猪口道場の門下生で雑賀の幼馴染。
昔は剣道の腕が立つ雑賀に憧れていた。
ある事情で雑賀が剣道を止めたことを誰よりも残念に思っていたので、二年以上かけて説得してようやく道場につれてくることに成功した。
武道の知識は幅広く、実践より理論が達者なタイプ。
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| 吹雪(ふぶき) 「失礼でしょ!!」
かつては道場をやっていたが既に畳んでしまったらしい。
桜の○○。
ケーキが大好き。
おっぱいがおおきい。
| | Emanuel Clemens Lohse(エマヌエル・クレーメンス・ローゼ) 「…失礼…致しました…ッ」
ドイツで虎春の身の回りの世話をしているメイド。よく虎春の機嫌を損ねては股間を蹴り上げられる折檻を受けている。特技はお茶淹れとお菓子作り。一人称は「ボク」。なかなか名前を出される機会がなかった。
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| 美咲 優(みさき ゆう) 「男ならイエスかノーで答えたまえよ」
雑賀、草壁の幼馴染。
愛和高校剣道部の主将。
後に龍之介の隣の席になる。
| | 荒木 賢太郎(あらき けんたろう) 「ワシだけ見とれ!」
雑賀達のクラスの担任、担当科目は国語。独身。お説教が長いことで有名。 愛和高校嫌われ教師四天王の一人だがその中では一番の小物。通称アラケン。 何故か某ゲーム雑誌のライターに顔が似ている。
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| 榊 辰子(さかき たつこ)
龍之介の母親。
“龍神”と異名をとり、“雲耀使い”として広く恐れられた示現流剣士だったが、八年前に“雷の化身”鳴神寅と闘い、その時のダメージで視力等に重大な障害を負った。
現在は故人である。 | | 鳴神 寅(なるかみ とも) 虎春の母親。
八年前に“龍神”榊辰子と闘い、彼女に重傷を負わせた“雲耀使い”。 この闘い、及び彼女を知るものは少ないが、この功績によって寅は辰子に代わり“雷神”として裏で暗躍、君臨することとなる。
現在は虎春を跡目に据え、一線を退いているようだが、詳細は不明。
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